雪が姿を消すと人々はまだ暗いうちからそして陽が落ちてまでも移りゆく季節の早さに急かされるように 土を起こし、苗を植え、草を摘みます。土を育て、その土と作物を愛しむかのよう 這うようにして外草を摘んでいる姿を目にしたときは、この光景を伝えなければと思い 声を掛けて写真を撮らせて頂きました。
微妙な季節の移り変わりを肌で感じ、北海道の厳しい自然に決して逆らうこと無く 自然と上手に共存してゆくひとびと・・
富良野と美瑛の景観の美しさに魅せられて始めた写真ですが、美しい景観だけでは無く そこに生きる人々の姿に感動し、感謝しながらの年月でした。
今回は、収穫を終えて安息の日々を迎えた土の表情から、収穫、作物や土の手入れなど 季節を遡る形で土に生きる人々の姿を表現致しいました。
ご高覧頂けましたら幸いです。
※写真集出版のお知らせ
「大地のうたがきこえる」風景写真出版 9月30日発売 96P カラー